主宰のイチオシ映画#1『時計仕掛けのオレンジ』

お久しぶりです。とがったぴーなつ主宰の富士ナツオです。
2月25、26日にとがったぴーなつ2回目の公演をやるので、稽古のこと、準備のこと、したためていければなと思います。
といいつついきなりですがこれを書いた日稽古なかったので、わたしのおすすめの映画を1本紹介させてください。これから稽古ない時は私のおすすめ映画を紹介するスタイルでいきます。よろしくお願いします。
記念すべき1作目は、これ『時計仕掛けのオレンジ』(1971年、アメリカ)巨匠、スタンリーキューブリック監督作品ですね。
なかなかのバイオレンス&エロなので観るのをためらっている方もいらっしゃるかと思いますが…是非見ていただきたい! 
近未来のロンドンを舞台に、非行?少年4人組が悪逆非道の限りを尽くす話なのですが、、
この作品、メインキャラがほぼ狂ってます。特に少年たち、無秩序です。ホームレスのおじいさんをボコボコにしたり、、メンバーの一人、アレックスが「雨に唄えば」を歌いながら✖︎✖︎するシーンは有名ですよね。
あと美術も独特で、アレとかアレの形を模した椅子やらオブジェやら、面白いです。
どこかファンタジックな雰囲気がするんです。 
でもそんな「彼らにとっての自由」は長くは続かない。 思わぬ形で統制されてしまいます。
以下がっつりネタバレ なのでこの時点でDVD観る気になった方は下は読まずにTSUTAYAに行くことをおすすめします。






最初はみんなして悪さしてたんですが、とあるおうちに襲撃に行った際、メンバーたちの裏切りで、アレックスだけが逮捕されてしまいます。
そして政府に目をつけられ、謎の治療、「ルドヴィコ療法」の実験台にされます。
この治療、暴力映像を見せながらひたすらしんどくなる薬を投薬することにより、
暴力などに対する拒否反応を起こす身体に作り替える、というものなんです。怖い。
こうして暴力を嫌う(無理矢理嫌わされる)人間へと生まれ変わったアレックスは、出所して家に帰ります。
果たしてこれは暴力の根本的解決なのか、そして、もといた町に帰ったアレックスに待っていた現実とは・・・
長くなるからこの辺にしますが、この後も「巧い!」と言ってしまう展開が多々あって、めちゃくちゃ面白いです。
あと、主演アレックス役のマルコム・マクダウェルの怪演がすごい。あのキャラクターのインパクトが強すぎて、インタビューとか読んでると、やはり俳優としてのイメージが固定されてその後かなりしんどい思いをされたようですね。
世の中には過激でとりあえずエログロ入れとくか、みたいな作品はたくさんありますが、時計仕掛けのオレンジには、その中にもちゃんとメッセージ(風刺)があるんですね。
ちなみに予告編はウィリアム・テルの曲とキャッチーな編集で超カッコいい映像になってます!
そして数多のお気に入り作品からなぜこれをはじめに選んだかというと、とがったぴーなつの次回公演、『不如帰』も少しばかりこの『時計仕掛けのオレンジ』の影響を受けているのですよ・・・。
「え?でもこの前ツイッターで地元愛描くって言ってたじゃん、結びつかなくね?」と思った方、、とりあえず、観に来てください!そしたらわかっていただけるかと、、!
2月末に早稲田にて!よろしくお願いします!
とがったぴーなつ、2『不如帰』2017年2月25・26日@Theater Option
詳細→https://stage.corich.jp/stage/80295ご予約→https://www.quartet-online.net/ticket/togattapeanuts201702?m=0efeaej

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とがったぴーなつの稽古場より